災害拠点病院
日本政府は、平成7年に発生した阪神・淡路大震災の教訓を生かし、災害時における初期救急医療体制の充実強化等の新たな災害医療体制を実現するため、平成8年、各都道府県知事に対し、健康政策局長通知を発出し、災害拠点病院の整備を図りました。
落合病院は、岡山県真庭医療圏の災害拠点病院に指定されています。
岡山県の災害拠点病院
- 基幹災害医療センター
- 岡山赤十字病院
- 地域災害医療センター
- 岡山済生会総合病院(県南東部医療圏)
- 岡山医療センター(県南東部医療圏)
- 岡山大学病院(県南東部医療圏)
- 岡山市民病院(県南東部医療圏)
- 川崎医科大学総合医療センター(県南東部医療圏)
- 岡山西大寺病院(県南東部医療圏)
- 川崎医大附属病院(県南西部医療圏)
- 倉敷中央病院(県南西部医療圏)
- 高梁中央病院(高梁・阿新医療圏)
- 落合病院(真庭医療圏)
- 津山中央病院(津山・英田医療圏)
- 岡山県精神科医療センター(災害拠点精神科病院)
DMAT
DMATは「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されており、災害派遣医療チーム「Disaster Medical Assistance Team」の頭文字をとって略してDMAT(ディーマット)と呼ばれています。
医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)の5名程度で構成され、大規模災害や多数傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。
災害拠点病院の指定要件の1つに、DMATを保有していることがあります。当院は「おかやまDMAT」の指定機関として岡山県から認定を受けています。現在、DMAT2チームを保有しており、大規模災害をはじめ、局地的な災害においても、要請を受けてDMATが出動します。
活動実績
能登半島地震
- 2024年1月22~27日
- 能登町保健医療福祉調整本部(能登町役場内)
- 能登町保健医療福祉調整本部(能登町役場内)
西日本豪雨
- 2018年7月8~9日
- 二万橋救護所
- 活動拠点本部(倉敷市保健所内)
熊本地震
- 2016年4月16~19日
- 周辺病院への訪問
- 活動拠点本部(熊本赤十字病院)
東日本大震災
- 2011年4月1~4日、4月15~18日
- 第1班
- 第2班
参加している主な訓練
DMATは年間を通じて、県内外で広範囲に様々な訓練に参加しています。また、DMAT隊員以外の職員も災害拠点病院のスタッフとして研修会に参加しています。
中国ブロックDMAT実働訓練
中国地方5県のDMATと行政、消防などの関係機関が合同で訓練を行っています。各県の持ち回りで、毎年大規模な訓練が行われています。
写真は、2023年に岡山県で開催された実働訓練の様子です。
おかやまDMAT隊員養成研修
岡山県の災害拠点病院のスタッフを対象に、DMAT隊員を養成する研修会が毎年行われています。
当院DMAT隊員が研修の講師として参加したり、隊員を目指すスタッフが研修を受講しています。
岡山空港航空機事故総合訓練
岡山空港における航空機事故に備えた訓練が毎年開催されています。
実際に空港内に対策本部や救護所を設営し、実践的な訓点が行われています。
岡山県総合防災訓練
岡山県の総合防災訓練が毎年行われています。消防、警察、自衛隊などの機関をはじめ、地域の消防団や市民の方も参加されます。
写真は、2019年に久米総合文化運動公園で開催された訓練の様子です。
大規模地震時医療活動訓練(政府)
政府の総合防災訓練に基づく大規模地震時医療活動訓練が毎年行われています。被災地内の患者搬送および被災地内搬送拠点から被災地外搬送拠点への搬送など、大規模な実動訓練が行われます。
写真は、2018年に高知県に出動したDMATの様子です。
災害拠点病院医療救護要員研修会
主にDMAT隊員以外の職員を対象として、災害拠点病院の医療救護要員となるための研修を行っています。
地域の消防や行政、警察などの関係機関も参加し、県内10の各災害拠点病院が毎年持ち回りで開催しています。
防火訓練
合同火災訓練
- 2021年10月30日
- 避難誘導
- 傷病者対応
- 救出活動
- 消火活動